存在の確定プロセスと時間的俯瞰に基づく次元創発理論 — 認識的比較とメタ化による時空の段階的要請モデル(第一部:基礎篇・完全版) —
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本論文(第一部)は、従来の幾何学的・物理学的次元観における「独立した空間軸のあらかじめの存在」とい う前提に対し、認識主体による「時間の置換・比較」および「メタ化(上位俯瞰)」というプロセスから時間 ・空間および各次元が内部的に要請される新たな創発モデルを提示する。 本理論は、0次元(存在の確定)の成立と同時に「時間」が創発することを示すとともに(Husserl, 1905; Barbour, 1999)、その確定した点を時間差をもって確認・対比し1次元へ移行するプロセスにおいて、必然的 に「空間(広がり)」が創発することを解明する(Kant, 1781; Bergson, 1889; Wheeler, 1990; Rovelli, 2017)。 さらに、低次元主体が上位次元へ到達するためには「既存の次元像に対し、時間差を伴った2つ以上の状態を 比較・重ね合わせる(時間軸の付加)」という統一的次元遷移メカニズムを定式化する。 特に本稿では、次元間に生じる「認識の非対称性」を解明する(Abbott, 1884; Hinton, 1884; Einstein, 1916)。 低次元主体は上位次元の現象を「時間差(変化)」としてしか捉えられず、その物理的実体を知覚できない。 これに対し高次元主体がそれを「空間的に引き伸ばされた(伸長した)幾何学的実体」として一括把握できる のは、「高次元構造の中に低次元のすべてがあらかじめ内包され、溶け込んでいる(完全包摂されている)」 からに他ならない(Bohm, 1980)。 本稿は、過去の思想家・物理学者たちが断片的に提示してきた知見を「時間的比較とメタ化」という単一の理 論的骨格によって架橋・統合したものであり、今後展開される「4次元世界の探求」という壮大な連作研究全 体における序章(第一章)をなすものである。



